こどものあそびは自由で、無限の可能性をもっています。こどもたちは、あそびを通して、さまざまなことに触れ、興味や関心を広げていきます。小集団での活動をベースに、遊具素材等の環境設定やかかわりを通して、こども一人ひとりの興味を確かめ、そこから徐々に関心を引き出すアプローチをおこなっていきます。

食べること、着替えること、トイレに行くこと・・・、日々の生活体験の積み重ねの中で、基本的な生活習慣を少しずつ身につけていきます。スモックへの着替え、トイレトレーニング、栄養士の献立による給食など、園のプログラムの中に生活面の取り組みを入れ込み、その体験を少しずつ家庭での取り組みへとつなげていきます。

笑ったり、泣いたり、怒ったり・・・、友だちと一緒にすごす中では、心もいっぱい動きます。共に育つ仲間とのかかわりは、こどもの関係性を豊かにしてくれます。日々の小集団での療育の積み重ねを元に、年間を通して園全体で様々な行事をおこない（誕生会、遠足、キャンプ、学習発表会など）、こどもたちの社会性を広げていきます。

家族は子どもが育っていく上で、かけがえのない存在です。家庭の養育と園での療育が連携していくことで、子どもの育つ環境が整っていきます。保護者の療育参加やグループカウンセリング、研修会など、家族へのプログラムを多く組み入れ、お母さんやお父さんの学習と交流の機会を提供しています。こどものことを家族と共に考え、共に歩んでいきます。

こどもたちが安心して育つことのできる社会は、誰もが暮らしやすいやさしい社会です。そんな地域をつくっていく拠点のひとつとして、地域の中で、地域と共に、歩み続けています。日々の療育や行事にボランティアの受け入れをおこない、こどもたちが多くの人たちのかかわりの中で育っていく環境をつくっています。

こどもを愛すること、こどもを発見すること、こどもと一緒に歩むこと。日々のささやかな営みが、こどもと家族の未来につながっていきます。卒園後の学齢期以降も、継続的に、こどもの育ちを確認する機会をもち、家族の相談も含めたアフターケアをおこなっています。